2025.6.14
Startup Weekend彦根 in 台中科技大学で審査員を務めました

台湾・台中で開催された Startup Weekend Taichung の審査員を務めました。3日間でゼロから事業の萌芽まで持っていく濃密なプログラムの中で、私は改めて「Startup Weekend に“慣れるな”——週明けの一歩こそが本番」というメッセージを伝えました。
以下、國立臺中科技大學(NUTCUST)で得た学びと、静岡・台湾双方のスタートアップが共に伸びるための提案を記します。

台中で感じた3つのポイント
1. プレーヤーとして参加するのは一度で十分
Startup Weekend は世界150 カ国以上・累計428 万超が参加する起業体験プログラムです。「No Talk, All Action」の理念どおり、週末だけでMVPをつくるスピード感は圧巻ですが、真価は月曜以降の顧客ヒアリングと検証にあります。
私は審査員コメントで「プレーヤーとして参加するのは一度で十分。次は行動フェーズへ」と強調しました。
2. NUTCUSTは実践教育のハブ
開催地の國立臺中科技大學は1919年創立、技職教育を軸に産学連携を進める総合大学です。
キャリアセンターや研究開発局が起業支援を担い、学生ベンチャーの出資制度も整備されています。運営メンバーが橋渡し役となり、日台混成チームが誕生したのも印象的でした。
3. 「地方×ニッチ」で世界を狙う
台湾全体として「ハードウェア&IoT」分野で世界2位という高い評価を受けており1、台中市も産業集積や政策支援(Industry 4.0推進など)により、ハードウェア・IoT分野で強みを持つ都市です。
静岡も製造業とアグリテックの実績が深く、地方都市がコア領域で世界を狙うという構図はそっくりです。私が運営する Slack コミュニティ「しずスタ」は現在400名規模まで拡大し、今回の参加者も招待しました。今後は、日台合同のイベントなども企画していきたいと思います。
イベント後にやる“5つのアクション”
週 | 行動 | 目的 |
|---|---|---|
1 | 顧客インタビュー | 仮説を現場で検証 |
2 | MVP / プロトタイプ(V1)開発 | 具体的価値を示す |
3 | しずスタで共有 | フィードバック獲得 |
4 | 事業計画ブラッシュアップ | 投資家・助成金準備 |
5 | ピッチ登壇 | 資金と仲間を確保 |
静岡×台湾 次のステップ
日台連携
私たちSVSAは静岡県に「スタートアップ特区」創設を提言しました。台湾も政府主導で支援を拡大中。自治体レベルでの共同プログラム創設も検討したいと思います。
共創拠点ネットワーク
今年度から静岡市コ・クリエーションスペース「コクリ」の運営を担い、12週伴走プログラム「ZERO to ONE」を開始しました。共創拠点であるCo-Spaceとも連携し、相互にスタートアップが行き来できる“ローカル・ハブ”を構築します。
人材クロスボーダー
台湾大学生向けに静岡インターン枠を開放し、逆に静岡の若手には台湾アクセラレータやビジネスコンテストへの参加を促す予定です。
月曜から動くあなたへ
Startup Weekend Taichung で見えたのは、国境を超えた志の高さです。イベントで得た“勢い”は72時間で消えます。だからこそ、月曜の朝に1件目の顧客に電話する勇気を持ってほしい。しずスタも、台湾の仲間も、あなたの行動を歓迎します。一緒に地方発グローバルのモデルをつくりましょう。
