2025.7.8

SVSA裾野市表敬訪問―地域課題解決に向けて新たな連携のスタート―

2025年7月9日、一般社団法人静岡ベンチャースタートアップ協会(SVSA)の理事長の篠原豊と理事 髙地耕平が、裾野市の村田市長、堀越副市長、大西副市長を表敬訪問しました。

この訪問は、地方都市が直面する構造的課題に対し、スタートアップエコシステムの力でどのような解決策を提案できるかを探る重要な機会となりました。

裾野市が抱える課題と可能性

直面する地域課題

表敬訪問では、裾野市が抱える深刻な社会課題について率直な議論が交わされました。

  • 人口減少の加速:地方都市共通の課題として、若年層の流出が続いている

  • 就労機会の不足:若者が希望する職種や働き方に対応した雇用の創出が急務

  • 経済構造の硬直化:従来型産業への依存から脱却し、多様化が求められている

裾野市独自の強みとポテンシャル

一方で、裾野市が持つ独自の強みについても前向きな議論が行われました

  • ウーブン・シティの存在:トヨタが推進する未来都市プロジェクトの立地

  • 優れたアクセス環境:首都圏からの良好な交通アクセス

  • 豊かな地域資源:自然環境、農業(いちご栽培など)、地域に根ざした多様な資源

篠原理事長が感じた「裾野DAY」の熱気

篠原理事長からは、この特別な一日への強い想いが伝わってきました。

単なる行政訪問を超えた、地域全体を巻き込んだムーブメントとしての位置づけが見えてきます。表敬訪問からセミナー、職員との昼食、午後のツアーまで、一日を通じて裾野市の魅力と可能性を体験できたました。

職員の熱意に感動

特に印象的だったのは、職員の方々の熱い想いでした

「市長も副市長も、そしてなんといっても職員の方々の裾野の未来をより良くしたいという熱い想いのシャワーを浴びまくって、裾野の未来は明るいと確信した一日でした」

この発言からも、行政組織全体が地域の未来に対して真剣に取り組んでいることを物語っています。トップダウンではなく、現場の職員一人ひとりが当事者意識を持って地域課題に向き合っている姿勢が確認できました。

村田市長の起業家精神重視の姿勢

村田市長からは、地域課題解決に向けた明確なビジョンが示されました

「裾野市では、一人ひとりが起業家精神を持ち、社会が抱える課題を解決していく。その先にこそ市民の幸せがあると考えています」

この発言は、単なる企業誘致に留まらず、市民一人ひとりの幸せ願う姿勢を表しています。主体的に行動できる土壌を育て、課題解決に取り組むことで、最終的に市民の満足度や幸福につなげるという包括的なアプローチが示されました。

セミナー開催とナレッジ共有

表敬訪問後には、裾野市職員向けのセミナーが実施されました。篠原理事長が地方自治体とスタートアップの連携による地域課題解決の可能性や支援の実践事例を紹介し、職員との活発な意見交換が行われました。

職員の方々との昼食を通じたカジュアルな交流も、相互理解を深める重要な機会となりました。

裾野市役所の先進性に驚き

篠原理事長が特に驚いたのは、裾野市役所の組織文化と技術的先進性でした

「裾野市役所のフラットでオープンな文化とDXがめちゃくちゃ進んでいるのにビックリしました!」

裾野市役所のDX先進性に感動、データ可視化による透明性

裾野市役所を訪問して最初に目に飛び込んできたのは、庁舎入口の大スクリーンでした。そこには窓口受付についてのリアルタイムデータやアンケート結果が美しく可視化されており、まさにデータドリブンな行政運営の体現を見ることができました。

特に感心したのは、アンケートの低評価(評価1など)も包み隠さず明示している点です。当たり前と言えば当たり前ですが、この透明性と改善への真摯な姿勢は、多くの組織が見習うべき素晴らしい取り組みです。

裾野市のデータドリブンな可視化と継続的改善への取り組みは、他の自治体にとって非常に参考になるモデルケースです。職員の皆様のDXスキルの高さも際立っており、地方自治体のデジタル化推進における先進事例として、全国に発信すべき価値があると確信しています。

フラット・オープンな組織文化

階層的な組織運営ではなく、フラットでオープンな文化が根付いていることは、イノベーション創出には不可欠な要素です。この文化があるからこそ、職員の方々が自由に意見を発信し、新しいアイデアを提案できる環境が整っているのでしょう。

現場視察で見えた地域の可能性

地域資源の再発見

午後のツアーでは、裾野市の多様な地域資源を実際に確認することができました

  • 豊かな自然環境:観光資源としての活用可能性

  • 一次産業の強み:いちご栽培をはじめとする農業の技術力

  • 地域に根ざした事業者:独自の強みを持つ経営者たちの存在

地元経営者との対話

特に印象的だったのは、地元経営者たちの前向きな姿勢でした。既存事業の枠を超えた新しい発想や技術導入に関心を示し、スタートアップとの協業に積極的な姿勢が確認できました。

継続的な取り組みへの意気込み

篠原理事長の最後の言葉が印象的です

「そして裾野のスタートアップDAYはこの一日では終わりません!Stay tuned!」

この発言からは、一回限りのイベントではなく、継続的な連携プロジェクトとして発展させていく強い意志が感じられます。

今後の展望と具体的取り組み

アントレプレナーシップ教育の展開

SVSAと裾野市の連携により、以下の取り組みが計画されています

  • 若者・学生向けアントレプレナーシップ教育の実施

  • 起業家意識の醸成による地域経済の多様化

  • スタートアップエコシステムの形成支援

企業誘致とテストベッド活用

裾野市の地理的優位性を活かした戦略的取り組み

  • ウーブン・シティとの連携によるイノベーション創出

  • 首都圏アクセスの良さを活用した企業誘致

  • スタートアップのテストベッドとしての裾野市活用

地方創生モデルとしての意義と社会課題への新しいアプローチ

この表敬訪問は、単なる行政訪問を超えた重要な意義を持ちます。従来の企業誘致や補助金頼みではなく、地域住民の起業家精神育成スタートアップエコシステム構築による持続可能な地域活性化モデルの提案です。

官民連携の新しい形

行政と民間スタートアップ支援組織が対等なパートナーとして連携し、地域課題解決に取り組む新しい官民連携の形を示しています。篠原理事長が感じた職員の方々の熱意は、この連携が表面的なものではなく、本質的な協力関係であることを示しています。

地域資源の再評価と活用

既存の地域資源を新しい視点で捉え直し、スタートアップの革新的アイデアと組み合わせることで、新たな価値創造を目指すアプローチです。


今回の「裾野DAY」は、裾野市とSVSAの継続的な連携の出発点となりました。篠原理事長が感じた職員の方々の熱い想いと、市役所の先進的な組織文化・技術基盤が、今後の連携プロジェクトの成功を予感させます。

静岡県全体のスタートアップエコシステム発展において、裾野市との連携が新たなモデルケースとなることが大いに期待されます。今後の展開から目が離せません。

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